Sunrise @ Mauna Kea

Sunrise @ Mauna Kea

Quote of the Day

2009年12月17日木曜日

Ahi






あらたにファミリーになりましたアヒです。

ハワイ語で、マグロを意味するそうです。




ちょうど、一年前、ハワイ島のコナ・ビレッジというところで、奇跡的に出会ったキジトラの猫のなまえをもらいました。

その3ヶ月前、「虹の橋」のむこうに行ってしまったキジトラの愛猫モモを偲んで出かけた地での偶然でした。モモの好物もマグロなのでした。。



18年前のモモとの出会いのような、よほどのことがないかぎり、猫と暮らすことはないだろうとおもっていたのに..

..一年後の今月、

アヒとのあらたな奇跡を感じる出会いがありました。。


またいろいろな学びがありそうです...

2009年12月2日水曜日

TOC

昨年2月、SVP東京のパートナーとして参加させていただいてまもなく

TOC(Theory Of Change)

と言うコトバが飛び込んできました...


それまで、TOCといえば

「ザ・ゴール」(ダイヤモンド社、2001)

の著者:エリヤフ・ゴールドラットの

Theory Of Constraint(制約条件の理論)

を想起していたので、

なにが違うのだろう。。


と思いましたが、


制約(Constraint)が、何であるのか

を突き止め、

その状況で解決するための行動(アクション)

を起こし、問題となっている状況に変化(Change)

を起こす


という意味では、

同じなのかナ..


とおもっています。


違いがあるとすれば、対象が

企業のビジネス・プロセスに対して

社会の問題を視野に入れているところ

なのでしょう。。。


...それだけに、

イノベーションが社会起業(ソーシャル・ベンチャー)になおさら必要とされる

理由も理解できるような気がします。

2009年11月13日金曜日

ZBB

行政刷新会議のインターネット中継をチラッとみて感じた事..


。。予算ありきの組織にありがちな


成果とは

予算獲得のことであって

予算を執行することによる本来の成果よりも

予算の受益者たるべき人々に

複雑な手続きを定めることで

実態は間接コストに「予算」を消費している面も多いような


「国民のマネー」の使われ方がかいまみえた。。


ような気がします。


民間だと、ZBB(Zero Based Badgeting)と称して

組織内「既得権」をゼロから見直すことが当たり前のことが

「税金」の使われ方についても

初めて(このネット時代なればこそでしょうが)公開の場で見直されることになったのか


..という印象でした。

2009年11月9日月曜日

Synergy

組織のマネジメントは「シナジー効果」をあげるためにある

...ということなのかナ

というのが、「ドラッカー 時代を超える言葉」(上田惇生著)
を読んでの感想でした。

ドラッカーのマネジメントと、トム・ピータースのプロジェクト。。


ソーシャルな事業活動においても、示唆を得るところが多いのでは

とおもいます...

2009年10月25日日曜日

Mathematics

挫折組ではあるものの..

数学にはロマンがあることを信じて疑わない。


数学というのは、ただひとつだけの正解を見出す、というような考え方の象徴かのようにおもわれている印象を受けることがときどきあります


..が、非常に残念におもいます。


たとえば..

有名な「ガロア理論」


19世紀初頭のフランスで、20才にして決闘に倒れ,

死後、数十年たってその数学上の偉業が判明した天才数学者Galoisの場合、

5次以上の代数方程式の一般解は存在しないことを生前に証明していました。

私たちも中学生時代に習った2次方程式の根の公式というのがあります。

これが、3次、4次まで同様に存在することは、19世紀初頭まで分かっていましたが、

5次以上については分かっていませんでした。この問題にガロア少年は10代のときから

ひとり取り組んでいたということのようなのです。

最初は、一般解が存在するものと想定し、取り組んでいたようですが、

途中から、実は存在しないのではないかと、

ならば、なぜ一般解が存在しないかを証明することに取り組み、

問題を、別の「等価」な問題に置き換え、現代数学の礎となる群論と呼ばれる理論を築き上げていたということです。


解が存在しないことを証明するのも数学である(また、ある種の問題の解が無限にあることを証明することもそうです。通常、この種の証明は一通りではないようです)


というのは、(関心がないと)意外かもしれませんが、”最近”では

1994年に360年ぶりに決着がついたといわれる「フェルマー予想」をはじめ

今の時代にもあらたな成果(日本人の貢献も大きいそうです)が生み出されていて、

数学者たちは、延々と深淵なるロマンを享受しているようなのです。


Something Greatの神秘は、数のセカイのなかにも、まだまだひそんでいるようです...

ガロア理論の参考図書

2009年10月22日木曜日

Fire - Aim - Ready

ふっとコトバをおもいだす。。。


急成長していた企業のなかで飛び交っていた

Fire - Aim - Ready


まさに、カオスな状況のなかで

とても用意周到に準備して事をすすめることのかなわぬ状況で

そういうものだよ

というメンタリティ

が共有できていました。


リスクをとるスピリット

がそこにはあったようにおもいます。


変化の時代には

それと似通った状況があってあたりまえなのかナ

と言う気がしています...

2009年10月19日月曜日

Twitter

Twitter中継なるものにチャレンジしてみた。

http://twilog.org/svp_tokyo/

おじさん、大丈夫?

というような空気も感じたが..

やってみたら、適度な緊張感もあり

もうひとりの素敵なパートナーもいてくれたので

たのしい時間でした。

とくに感じたのは

Twitterを取り囲むようにイノベーションにあふれた

"Client"ソフトウエア(今回使ったのは、HootSuite)が、

今回のような中継用につかうとかの用途を含め、

今後のTwitterの可能性を

ますますひろげてゆきそうということでした。

2009年9月27日日曜日

Earth

単純に足し算で考えて良いのかどうか

分からないけれど...


ビッグバン以来の宇宙年齢が137億年と言われていて、

この宇宙に、ビッグバン以来、生命体にかかせないと言われている炭素原子

が生成されるのに、約100億年

地球における生命の歴史が40億年、

とか言われているのが真実だとすると、


人類と地球上の生命は、(地球における生命体とまったく異なる生命の進化モデルが"この宇宙"に存在しない限りにおいて)

宇宙のなかで"時間”軸の最先端にいる生命ということになり、

鳩山首相ご夫妻が、自ら「宇宙人」と称されていることが、

地球人すなわち宇宙人ということを

言われているようにもとれ、


なるほどそうかもしれない


...と、ふとおもいました。。

2009年9月23日水曜日

Initiative

鳩山首相の国連演説のニュースをみました。

国際社会に向けて、日本の政治家がみずから「イニシアティブ」を語る姿をはじめてみたような気がしました。会場で大きな拍手を送っていた聴衆のなかに、ゴア元米副大統領もみられました。

これからの日本という国のかたちを、「環境立国」という方向へ大きな舵を向ける変化のきざしなのかと、光をみたようにおもいました。

演説の最後のほうでは(朝日新聞2009年9月23日朝刊掲載和訳)..

世界の中で相対的に高い技術開発のポテンシャルと資金力を持っている我が国が、自ら率先して削減目標を掲げ、革新的技術を生み出しつつ、その削減を実現していくことこそが、国際社会の中で求められている役割だと認識しています。

我が国の国民、企業の能力の高さを私は信頼しています。国民も企業も、そして、私たち政治においても、産業革命以来続いてきた社会構造を転換し、持続可能な社会をつくるということこそが、次の世代に対する責務であると考えています。

..と結んでいます。


鳩山首相のこの演説から..

『我々は月に行くことを選んだ。簡単だからではない。困難だからだ』と述べたと言われる、1960年代初頭のケネディ米大統領の、10年以内に月に人を送ることを宣言した演説

..のことが、なぜかふと(それにくらべればというかんじで)思い浮かびました。


この国内外に向けた「鳩山イニシアティブ」を実現につなげるような変化のどこかでワクワクしてみたいと思わせるすばらしい演説でした(ダウトでなく、どうしたら実現できるだろうというワンダー・スピリットが日本にあふれるとイイナとおもいます)...

2009年9月19日土曜日

Transparency

今年1月USオバマ政権が発足して、感心したのは、即座にホワイトハウスのWebサイトが刷新され、並行してサイトが立ち上げられたなかのRecovery.govというサイトで、税金をTaxとは呼ばず「Your Money」と米国民にたいして表現し、それをどのように優先順位をつけて使うかという情報を、マイルストーンを示したうえで、お知らせしますというスタンスを表明していたことです。

明治維新以来の「無血革命」とも言えるかもしれない日本の「政権交代」も、おそらく、「脱官僚」のキャッチだけでは、本来の目的を遂行するのにこれからさまざまな困難に遭遇するのは目にみえているようにおもいます。

ポイントは、政府・行政の「情報公開」を徹底し、国民のマネーである税金を、どのように使っている(く)のか、その「事実」を、(政治家どうしが足を引っ張り合う事以上に優先順位をあげて)、徹底公開することにより、ある種の「自浄作用」がはたらくのか、そうでないのか、そのような方向にもってゆくリーダーシップを、ビジョンとともに、政治家が示すことが肝要なのではないのかな、とおもいます。

これからの日本という国のかたちをおもうならば、「お手並み拝見」とかのマスメディアの「評論家的」発言とかも、「ask not what your country can do for you - ask what you can do for your country. 」で有名なケネディの演説とかを、過去の米大統領の演説とはいえ、みずからに照らして思い出し、個人としては、どうなのというところにおもいをはせることも、大事なのではと自分自身を含めおもったりする今日この頃です...

2009年9月13日日曜日

Subaru

星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。よばひ星、すこしをかし。尾だになからましかば、まいて。

星はすばる、ひこぼし、宵の明星が良い。流れ星も少し趣がある。尾を引かなければもっとよいのだけれど。

..WikiPediaによる、清少納言の著した『枕草子』の一節(第236段)



今日、5年半とすこしではあったが、生涯でもっとも愛した車 スバル アウトバックを手放した。


運命的な出会いから16年半をともにした愛猫モモを看取った1年前のときとはくらぶべきほどのことではないものの、ちょっとそのあと(年のせいか)涙がでた。そのくらい、おそらくクルマ好きでないとたぶんわからないであろうたとえそれが機械であっても感じてしまう愛着からくるサヨナラの感慨のようなものを感じてしまった..


石油時代に生まれた、庶民向けに究極ともおもえる水平対向6気筒の快適ドライブ・フィーリングをとどけてくれた日本の誇るべきエンジニアたちにありがとうというとともに、これからの環境の時代の移動媒体でも世界をリードするようなイノベーションを起こしてもらいたいとおもっています。。

(これからの愛車はBD-1wという折り畳み式自転車、初めての「ドイツ車」でーす【主要部品は日本製のようです】)

2009年9月8日火曜日

Autonomy

自発性とコミットメントにもとづく個人の行動が、バタフライ効果となってつながり合い、社会を変えてゆくことになるのではという気配をこのところずっと感じているのですが、つい最近のTEDにも興味深いスピーチがアップされておりました:

ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」

これまで信じられてきたビジネス・マネジメントの世界においても、やはりそのような変化の時代がきているという、ネットの時代なればこそ、ちょっと確認できた気のする講演でした。。

2009年8月23日日曜日

Choice

いつか読もうと思って、本棚に置いたままなかなか読めなかった本のひとつに「生命40億年全史」(リチャード・フォーティ 渡辺正隆訳 草思社 2003)がありました。

訳者あとがきによると..

四〇億年の歴史を一気に語り尽くそうなどという希有壮大な企てに、それも単独で挑んだ著者などいなかった。そこにあえて名乗りを上げたのが、大英自然史博物館の古生物学者リチャード・フォーティ博士である。博士は、生命四〇億年の歴史を一つの物語、自分なりの解釈による生命の一代記として描きたい欲求にかられたのだという。かくして誕生したのが、本書「生命40億年全史」(LIFE:An Unauthorized Biography,1997)である。

..と紹介されていました。


480頁ほどの訳書に著されたこの壮大な物語を読んで、

エッセンスとして残ったキーワードは...


「選択」というコトバでした。


生命体が原始的であるか否かを問わず、いのちあるものとそうでないものとの違いは、みずから選択するということがあるかないか、という点にある


...ということが、

この書物より得た学びでした。


奇しくも、TEDでの

アキュメン・ファンド代表ジャクリン・ノヴォグラッツさんの講演


貧困とは選択と自由が欠如した状態を指すのであって
収入はひとつの変数でしかない


と述べられていた事がなぜか想起されたのでした。。。

2009年8月16日日曜日

Cloud

夏といえば入道雲のイメージがありますが、目にする機会がなぜか少なくなってしまっているような気がします。風景がいつのまにか変わってしまったのでしょうか..

雲といえば、ITの世界ではクラウド・コンピューティングが最近のバズワードになっているようです。

背景には、Web2.0以降のネット環境があたりまえのように世界に普及していることがあるのでしょう。ブラウザを通して、さまざまなアプリケーションをほとんど制約なく開発・利用できる地平が開けたことにより、それ以前、せいぜいページめくりのイメージしかなかったブラウザを通してのコンピュータ利用に、制約がなくなったということです。梅田望夫さんの「ウェブ進化論」(2006)は、まさにその世界の可能性に目を開かせてくれました。

日本においては、そのソフトウエアの側面よりは、データセンターなどハードウエアの側面に関心が偏っているような印象がありますが、Google、Amazon、Salesforceをみていると、ソフトウエアの発想が原点にあり、結果的にそのための必要条件として、何十万台ものサーバ群をネットの向こう側において、あたかもひとつのコンピュータが動作しているようにみえるスタイル(..ちなみに世界最初のコンピュータといわれているENIACはたった2万本弱の真空管!からできていてそれでも倉庫1個分のスペースを要したそうです!!..)を、オープンソース/自社開発およびその組み合わせで実現した(オープンソース寄りか否かの差はその3社のなかでも違いはありますが..)のではないかとおもいます。

そういう意味で、クラウド・コンピューティングをソフトウエアの観点からみると、ネットの向こう側にある、データセンターのハードウエアは、それを動かすための資源であって、その要件に応じてスケールアップないしはスケールアウトできればよいものといえるでしょう。

果たして、メインフレームからオープン化の世界の潮流にも大きく立ち遅れた感のある日本において、クラウド・コンピューティングは普及するのでしょうか。

それでも日本の先進性についていえば、インターネットの通信インフラが、世界最先端の水準にあるということです(これは経企庁長官もなされた堺屋太一氏と民間の孫正義氏の貢献が大なのではとおもっています)。いわゆるラストワンマイルボトルネックを日本は世界で一番解消しているということなのです。ここでも、ハード整備が先行している感は否めませんが、個人としてネット利用している日々の実感を裏づけています。

この恵まれたネット環境をそれ以上に生かせるかどうかの鍵は、ソフトの発想にあると確信しています。


一方、1998年に発刊された「ボランタリー経済の誕生」金子郁容・松岡正剛・下河辺淳・他は、21世紀の日本の経済社会環境へのビジョンを示す書物として、ずっと気になっているもののひとつなのですが...

そこに示されたような、【個人(司馬遼太郎に気づかせてもらった日本の誇るべきルーツ「名こそ惜しけれ」)の、一所懸命的コミットメントのある】自発性にもとづく、これまでの企業モデルになかったような、多様な事業活動、を支えるIT基盤として、クラウド・コンピューティングが、そのような"ソーシャル・スピリット"をもつ人々の味方になってくれるテクノロジーとなることを願っています。さらに、オープンソースの潮流が、その環境をグローバルに支えてゆくことになるとおもいます。

2009年8月13日木曜日

TED

情報密度の濃いTED(Technology,Entertainment,Design)ビデオ・サイトで、ようやく公開ビデオが日本語字幕付きでみれるようになってきています。

未来を予見するようなイノベーションを紹介するビデオで、最近、とくに興味をひかれたのは、MITメディアラボの「第六感」デバイスについてのプレゼンテーションでした。

これをみて感じたことは、企業、組織、個人の情報発信・公開のオープンな社会環境を前提にしているということでした。

情報の Open vs Closed について個々に賛否両論があるにせよ、どちらの流れに立って、未来をみているのかという視点が、これからの社会をみつめるうえで大切なポイントになってくるようにおもいます。

以下のTEDビデオも(Ideas worth spreadingに)共感できる人々と共有できるとイイナとおもいます:
英国首相ゴードン・ブラウン: ウェブを繋いで地球に善を!
□メディア・シフト:クレイ・シャーキー 「ソーシャルメディアはいかに歴史を作りうるか」 ソシアレでも紹介されています。
ニコラス・ネグロポンテがコロンビアへOLPCを持って行く
ケン・ロビンソン「学校教育は創造性を殺してしまっている」
アレックス・ステッフェンが語る「持続可能な未来」
アル・ゴア元副大統領が気候の傾向を警告
ジャクリン・ノヴォグラッツ「貧困からの避難」
バリー・シュワルツ「知恵の喪失」
ミッシェル・オバマの「教育への願い」
ゲーバー・タリーが工作を通じて教える人生の教訓

2009年7月28日火曜日

Learning about learning

昨年3月でしたが、フォレストの田辺大さんからのご案内で、Harvard Social Enterprise Conference 2008に参加させていただいたのは、世界の潮流に触れてみたいという思いと同時に、MITメディアラボ創設者であり、「ビーイング・デジタル」の著者でもあるニコラス・ネグロポンテ氏が基調講演のスピーカーのひとりであるというのが主な動機でした。

氏のOLPC(One Laptop Per Child)プロジェクトについて、個人的にはなぜハードウエアから開発する必要があるのかという疑問があり、ボストンまで飛んだのでした..

講演では、OLPCプロジェクトは、教育プロジェクトであって、安価なラップトップPCを配ることが目的なのではないというお話をされていた。そして、教育にとってだいじなことは、自発的に学習することを学ぶ(Learning about learning)ことですとのべられていたことが印象的でした。

講演のあと、長い行列にならび、当初の疑問を直接ぶつけたところ、安価で、電源のないところでも(人力)自己発電でも使えるPCは世の中に存在しないのも大きな理由であるという説明を受け、納得..


..その後、つい最近まで、そのような教育のために、ラップトップにどのようなソフトウエアを設置しているのかということについては、つい関心を払っていなかったのですが、シニアSOHO世田谷の杉本氏から、オープンソースのSqueakが使用されていることを知らされ、日本においても、各地のコミュニティとのつながりで、小学生が楽しく遊びながら学習に使う試みがなされていることに遅まきながら気づいたのでした。

さらに、パロアルト PARC(アラン・ケイ)発のSqueakをもとに、MITメディアラボにより、より直感的なScratchというツールも開発され注目されていることも最近おしえていただき、今後、教育の分野でも何かできることはないかとおもっているところです...

2009年7月23日木曜日

Open Source for America

Open Source for America」と呼ばれるコンソーシアムが結成され、米国政府に、利用促進、開発への参加、利用現場と政府による連携の推進を働きかけていくというニュースが流れていた。

一方、ホワイトハウスの内側からは、Executive Office Of The PresidentにOffice of Social Innovationを設置し、ソーシャルな課題にとりくむ社会起業を支援してゆくという記事が3ヶ月ほどまえに流れている。

オープンソースとソーシャルベンチャーの2つの潮流が、ホワイトハウスを起点とする場で、どのように「交差」し、「化学反応」を起こしてゆくのか、たいへん興味深い...

2009年7月18日土曜日

Ichiro

9年連続メジャーリーガー・オールスターに選出されたイチロー
と、その始球式に訪れたオバマ大統領とのロッカールームでの
対面シーンの報道が興味を引いた。

ベンチのうえに置いてあったボールが偶然にも大統領の足もとに
ころがり、それをひろって、サウスポーでサインしましょうかと、
やや恐縮ぎみのイチローに、サインを記していたオバマ大統領は、
内心、ビッグ・ファンとまで明言までしたイチローのサインが
(大統領の立場でお願いするわけにもゆかず)本当は欲しかった
のではないのかな

..とふとおもった。

世界はちがっていても、どこかで共通のスピリットをもち、
目にはみえないが、お互いにリスペクトを交換しあっているような
卓越した個人と個人のスゴイ出会いの場をみたような気がしました...

2009年6月20日土曜日

Madre Bonita

ソーシャル・ベンチャーという世界の潮流があること
に気づいたのは、2007年11月田坂広志・藤沢久美・渡邊奈々3氏による鼎談パネルに参加したのが最初でした..

..その後

幸運にもSVP東京(ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京)
との出会いがあり、2008年2月にパートナーとして参加させていただいたのがご縁

で..

支援団体のひとつであるマドレボニータと出会う。。

詳しくは公式Webサイトのメッセージにあるので控えますが、

そのミッション&ビジョンにもとづき
顔のみえる関係をだいじにしつつ
自律的にSustainableなかたちで全国的にも事業展開されつつあり、

(おそらく絶え間なく課題をもちながらも)共感する人々をひろげ事業展開されている団体として、代表の吉岡マコさんはじめその活動をささえている「美しい母」のみなさん。。

「美しい母がふえれば、世界はもっとよくなる」
という日本発のすばらしいビジョンに継続的にエールを送りたいとおもっています...

2009年6月19日金曜日

CHANGE MAKER

NHK総合TVで世界の社会起業家を紹介する番組が全7回シリーズで6月より水曜日の深夜24時すぎに放送されている。1パートナーとして参加させていただいているSVP東京の代表もなされている慶応義塾大学の井上英之さんがコミカルにやさしく解説されているので楽しい番組になっている。

第3回目は、タンザニアでなんと訓練されたネズミを使って地雷除去







に取り組んでいるベルギー出身のバート・ウィートジェンズ氏の紹介でした..

地雷除去センサーというと通常ハイテク機器を思い浮かべるところを、現地調達可能なネズミの嗅覚に着目し、現地雇用も生み出しているところがスゴイと感じましたが、そこに至るまでのプロフィール紹介とか、ご本人のターニングポイントに至る過程での有力な助言者の存在についての解説とかもあり、30分番組という短い時間のなかで、なかみの濃い内容でした。

いわゆる”先進国”出身の工業デザイナーであった方が、”上から目線”の技術移転的発想のみにおちいることなく、現地の資源(この場合、愛らしいネズミちゃんたち)を活用して地雷除去という深刻な問題の解決(ネズミちゃんたちは軽いのでその犠牲にもならないし、愛情をもって訓練し育てられている!)に取り組まれ、ハイテク機器にも勝るかたちで着実に成果をあげている事例として、この回もすばらしい(ある意味真にGAIAチックなかんじのする)番組になっていました。。

2009年6月16日火曜日

Kris Allen

USのTV FOXチャネル番組:アメリカン・アイドル(ちなみにこの番組を通じてーアイドル・ギブズ・バックーこの2年間にアフリカのマラリア予防などのために1億4千万ドルもの寄付を集めている)始まって以来
最高のスーパーロックスターになるであろう
優勝確実とおもわれたアダムをファイナルで退け
優勝したダークホースのKris Allen..

このあたりもオバマ大統領が就任演説でMy Fellow Citizens
と呼びかけたUSAシチズンによる投票(ナント受付制限4時間以内に1億票)
からなる”新陳代謝"のあらわれのひとつかとかってにおもった。。

優勝者のためにデビュー・シングルとして与えれた曲の詩も意味深い:No Boundaries

Kris AllenがTop3コンペティションで歌ったこの曲が個人的には気に入っている:Heartless (Original: Kanye West - Heartless)
as well as Apologize (Original: Timbaland - Apologize(feat. One Republic)
,(Top9 song) Ain't No Sunshine

and
エンディングテーマソング:Home sweet Home By Carrie underwood

2009年5月19日火曜日

Erich Jantsch

ちっぽけではあるけれども書棚に眠っていた本で

これほど眠りから覚め
インパクトを与えてくれた本はない
とおもえるのが

エリッヒ・ヤンツの「自己組織化する宇宙」ー自然・生命・社会の創発的パラダイムー(工作舍)

だ。

原著作は1980年に出版され、その年12月12日、著者はバークレーにて51歳で亡くなっている。

訳者芹沢高志氏によると...

エリッヒ・ヤンツは1929年、オーストリアのウィーンに生まれ、51年、ウィーン大学から天体物理学でPH.Dを得た。以後、天文学者、音楽評論家、ビジネスマン、物理学者、エンジニア・・・・・。そして1962年からはOECD理事会の科学顧問となる。『成長の限界』で有名な、ローマクラブの創設(1970)にも手を貸した。。。


ー 開放系・非平衡・自己触媒 ー

モデルをもとに

宇宙、地球、生命、社会

の進化に言及した

ヒトの脳に刺激的に「気づき」をあたえる

書物のひとつではないかとおもいます...

2009年5月15日金曜日

Donnie Darko

新陳代謝のある社会だナァと感じさせるところがUnited States of America
のよいところだと常日頃おもっているのですが、

TVの世界においてもFOXチャネルをはじめ、
クリエイティブにそれぞれ特色のある面白い番組(e.g.LAW&ORDER)をつくっていて
そのなかでもアメリカン・アイドルはおもしろい。


今年のファイナリストになりそうなアダムが歌った

Mad World ( Original: Gary Jules _lyrics_soundtrack )

は、そのメロディーの美しさも印象に残ったが、
その曲がエンディング近くで歌われているという映画「ドニー・ダーコ」
が気になり、レンタル・ビデオまでしてみてみた。

シックス・センスをおもわせるストーリー展開だが
死と背中合わせかも知れない今の瞬間に「生きる」意識
とは何なのかを考えさせられるような映画でした...

2009年5月13日水曜日

Work is love made visible

「チェンジメーカー」の著者 渡邊奈々さんからそのご本にサインしていただいた言葉

Work is love made visible.

どういう意味なのか、気にはなっていたがしばらくそのままにしていた。。


仕事とは目に見える愛なり

P097に
その言葉を座右の銘にしているという
Internews Senior VP, Annette Makino氏のことが記されていた。

さらにググると..


Work is love made visible.


And if you cannot work with love but only with distaste,

it is better that you should leave your work

and sit at the gate of the temple

and take alms of those who work with joy.


Kahlil Gibran


..詩人カリル・ギブランについて、いくつかヒットする。

これまでの、"Work to live" or "Live to work" という問いかけをしていたのが
この言葉でさらにあらたな視座を得、問いかけはゴールなくつづきそうだ...

2009年4月18日土曜日

Global Brain

無意識レベルに沈潜していたかもしれない本で
20年以上前にその翻訳が刊行されていた
ピーター・ラッセルの「グローバルブレイン」(工作舎,1985)
のページをひさしぶりにパラパラと読む。


あらためて新鮮なのは...

ー エゴノミクス ー

二百年前、哲学者で政治経済学者のアダム・スミスは、
個々人の自らの安全を維持したいという衝動こそが、
資本主義の背後にある基本的な力だということに
気づいた。そして、個人は自己の利益を追求すること
によって、「見えざる手に導かれ・・・・・・知らず
知らずのうちに、社会の利益を増進する」と論じた。
彼の理論は、自然にシナジーが高まるような社会を
描いていたのである。
不幸にも、資本主義社会はスミスの理論どおりには
ならないことがわかった。彼は個人が長い目で見て
自分の利益になるように行動すると考えたが、
アイデンティティを確認したいという欲求が行動を
支配している場合、獲得された自己は長期利益より、
むしろ短期的あるいは当面の強化を求めるということを
理解していなかった。したがって、個人はしばしば
自分たちの真の利益や社会全体の利益に反した行動
を取る事がある。


とか..


個の意識の

「殻をかぶった自己」からの

アイデンティティの転換

ー 個と世界 (地球・宇宙) を単一の全体と感じる ー(新コペルニクス革命)

が、

低シナジー現象としての地球のガンを

高シナジー社会へと転移させる

ことにより「治療」する


という視点(ガイアのなかの人類)


..とかにある。


この書物では、ヒトの脳細胞の10の10乗と地球人口の10の10乗
の重なりにガイアフィールドの出現をみているようだが..


その後、

Googleという企業が、10の100乗
を社名のルーツにして出現しているのが興味深い...

2009年4月7日火曜日

Cherry blossom

千 年 経 っ て も
こ の 季 節 に
咲 い て い て ほ し い
千 鳥 ヶ 淵 の 満 開 の
サ ク ラ た ち 。 。 。








"



2009年3月18日水曜日

Technology

テクノロジーでマネジメントを置き換えることはできない...


どの著作かは忘れたが、30代の頃読みあさっていたビジネス書のなかで、
ドラッカーから得たエッセンス・フレーズとして記憶に残っている。

「何のために」それを使うかという、
マネジメントないしリーダーシップがあってはじめて
テクノロジーは活用されるということなのだろう。

それがなければ、鉄道をはじめとする技術を活用した今につながる産業革命の時代もなかった..


ネットの時代。。

特に、

住んでいる日本で、

道路、箱モノ、既存のマスメディアと共存しつつも..

どのようにシフトしてゆくのか

自らも微力ながら、期待と関与をもちたい

とおもっている...

2009年3月17日火曜日

History

2007.8.15に書いていたメモ:


         (私見)超要約「日本の歴史」


          「和をもって貴しとなす」

          「名こそ惜しけれ

          「楽市楽座」

          「士農工商」

          「富国強兵」

          「戦争放棄」

          「経済大国」

          「バブル崩壊」

          「環境立国」???


最後の???が、とれるとイイナとおもう...

2009年3月5日木曜日

Social

最近、米国が、社会主義色を強めるとか、全体主義になっていくとかいう(古いパラダイムのままの)論調の記事が目につくのが、気になっている...

今、これからの時代、ソーシャルというコトバの意味あいが、実は変わってゆくのではないかとおもう。
技術的には、地球の表面を覆うWeb2.0以降のインターネットを「インフラ」とする社会で、オバマのような個人が出現し、そのうしろにはネットを通じて彼を支える米国のボランタリーな多様な個々人の存在があり、オバマのスピリットがあっという間にネットを通じて、直接世界に伝えられるようになった時代になっているということがまさに変化なのではないかという気がしている。

政治の世界にも、実はブレイクスルーが起こっていることを、オバマ大統領が実践してみせてくれることに、期待している...

2009年2月25日水曜日

GAIA

2/21に開催された
第45回 SVP東京  ネットワークミーティングに参加する機会にめぐまれた。

今回は、「自然エネルギーとコミュニティの未来」という
いつもながらSVP東京の時宜を得たテーマで、
コンゴ、日本、英国発と、
多様性と一貫性のある
非常に中味の濃い企画でした。

そのなかで、NPO法人ガイア・イニシアティブ
の藤田周子さんからソーラーランタンプロジェクトのご紹介があり、
興味深く発表をお聴きすることができた。

インドの電気のない村に行ってみて、
日本の都会が失ってしまった”豊かさ”を発見したこと、

それまで真っ暗闇か、高くて品質に疑問符の「灯油」ランプによる明かりしかなかったところに
太陽エネルギーで充電できるランタンを、
それぞれの村のコミュニティベースで導入できるようにされたアプローチ
についてのお話でした。

団体のお名前にあるガイアという
ラブロックの地球生命体仮説
についても、
ひとつの側面から
あらためて考えさせられた
機会となりました...

2009年2月19日木曜日

Recovery.gov

日経ビジネスオンラインで横江久美氏が、ミシェル夫人のファッションについての記事とともにオバマ大統領の情報開示の新しい試みを紹介している。

...迅速な行動力と透明性の高いその姿勢にあらためてスピリットを感じた。

2009年2月18日水曜日

Name of The Game

Name of The Gameというのが、これまで耳に残っているコトバのひとつにある。

肝心なことは...

というニュアンスで使われるようですが、
はじめての転職先であった米国のコンピュータメーカー(DEC)の創業者の後継CEOが、

"The Name of The Game is Implementation."

と言っていたことがなぜか耳に残っている。

言うだけじゃなく、実現することが肝心
ということだとおもう。

ちなみに、この題名のABBAの歌のあることを検索していてはじめて知りました。。

2009年2月17日火曜日

Wiki

やはりなんといっても、ウィキペディア(Wikipedia)によると(asof 2/17/2009)

ウィキ(Wiki)あるいはウィキウィキ(WikiWiki)とは、ウェブブラウザを利用してWebサーバ上のハイパーテキスト文書を書き換えるシステムの一種である。それらシステムに使われるソフトウェア自体や、システムを利用して作成された文書群全体を指してウィキと呼ぶこともある(「~に関するウィキサイト」など。しばしばウィキペディアが「ウィキ」または「Wiki」と略されるが、「ウィキ」は以上のようなシステムの一般名であるため、厳密には混同が生ずる)。

ウィキウィキ(Wiki Wiki)はハワイ語で「速い、速い」を意味し、ウィキのページの作成更新の迅速なことを表し、ウォード・カニンガムがホノルル国際空港内を走るWiki Wiki シャトルバスからとってWiki Wiki Webと命名したことに始まる。

...で、一方、Google Docsというのは、このWikiの発想を、MS OfficeのExcel,Word,PowerPointとかに適用するとどうなるか、ネット上のいわゆる"クラウド"にしちゃうとこうなる、という感じで作っちゃったのかなとおもっている。

コラボレーションにともなう情報共有を、メールに添付でまわすとかでなく、ネット上で、直接共同編集できるよう、ドキュメントレベルで、実現したのかな、と、スゴイな、と使わない手はないナ、とおもっている。

2009年2月4日水曜日

Workflow

1パートナーとして参加しているSVP東京の投資先のひとつであるマドレボニータの吉岡マコさんが、NHK教育TV「すくすく子育て」の「ごきげんエクササイズ」コーナーにレギュラー出演されていて、その台本が完成するまでの15工程ものプロセスをブログに書かれていた。

いわゆる(ソーシャル)ワークフローなのかナとおもってみると、最終的にカンペが情報で、コミュニケーションは、収録の合間の休憩時間だったり、メールだったりと興味深く読ませていただいた。

流れをまとめているのはやはりディレクターのかたで、”システム”の役割を果たされているのかなとおもう。

時間という制約のあるなかで、お仕事を楽しくおもしろくなさっているようにみえるのは、伝えたいことのしっかりとしたイメージをおもちのうえで、顔のみえている関係のもとにそれを実現なされているからなのかなと感じた。

2009年2月2日月曜日

Qualia

茂木健一郎さんのブログを読んでいて、電車のガタンゴトンにはじまるクオリアというのは、ドラッカーが、無人の森の木が倒れた時の古くからある問いを引用して、コミュニケーションとは、知覚であり、期待であり、関与である、と言っていることのなかの、「知覚」に通じることなのではないのかナ

...とふとおもった。

2009年1月22日木曜日

Microfinance

MFIC CEO 枋迫 篤昌氏の講演を東工大公開講座(1/15)で聴く機会にめぐまれた。オバマ大統領の、スピリット(spirit)という言葉が5回は登場した就任演説にも感動しましたが、枋迫氏の、とつとつとした語り口で、26才のときから20年以上あたためてこられたビジョンを、米国で(結果的に、ソーシャルベンチャーとして)実現されるまでの、エピソードをふまえたスピリットあふれるお話に、聴いていて涙がおさえられないほどの感動をおぼえた。「出稼ぎ」に米国で働いている人たちの多くは、銀行に口座をもっておらず、もっていたとしても、本国へ送金するのに高いコストがかかっているという問題を解決するしくみを、頭で考えるだけでなく、国際色豊かなよきパートナーとともに実現され、最近は発展途上国向けのあらたなサービス展開も企画されているという。司馬遼太郎が「菜の花の沖」に著した高田屋嘉兵衛をなんとなく思い出してしまうほど、日本人として誇りに思える方(日本人初のアショカフェロー)が、世界を舞台にして活躍されていることに、勇気をもらったような気がした。

2009年1月10日土曜日

Globalization

もはや一国が世界を制覇するパックスxxーナ時代は終わりを告げ、本来のグローバリゼーションの時代、これまでの個人個人を囲むさまざまなバウンダリーを越え、(ローカルを意識した)グローバル市民が台頭する時代が、これからの時代になってゆくのではなかろうかという希望的観測をもっている今日この頃です。ネットの時代とは、つまりそれを触媒として可能にしてくれる時代なのではなかろうか、という気がしている。よりオープンにダイナミックに思考停止しない脳(地頭力)をもつ個人個人が、地理的空間的時間的制約をこえてコラボレーションできるインフラができ、これまで考えられなかったようなかたちで「適切な大きさの問題」を、各自のコミットメントのもとに解決しようという意識がつながりあうということが、ものすごいスピードで起きてしまうということに、身近に遭遇する時代に、実は突入しつつあるのではないか、という予感がしている。

2009年1月6日火曜日

Project


事業活動は

個人・組織によるプロジェクトの集積であり、
プロジェクトはコミュニケーションである

という想定のもと、

事業活動にとって役にたつ情報システムとは何か
を2009年も引き続き追求してゆきます。

ソーシャルベンチャーを主たる対象とし、
Web・ブログ、メール/MLと連係するシステムを、
昨年オープンソースをベースに実現したので、
今年は、さらに個々の事業活動に即した情報共有のための統合環境をめざします。