昨年3月でしたが、フォレストの田辺大さんからのご案内で、Harvard Social Enterprise Conference 2008に参加させていただいたのは、世界の潮流に触れてみたいという思いと同時に、MITメディアラボ創設者であり、「ビーイング・デジタル」の著者でもあるニコラス・ネグロポンテ氏が基調講演のスピーカーのひとりであるというのが主な動機でした。
氏のOLPC(One Laptop Per Child)プロジェクトについて、個人的にはなぜハードウエアから開発する必要があるのかという疑問があり、ボストンまで飛んだのでした..
講演では、OLPCプロジェクトは、教育プロジェクトであって、安価なラップトップPCを配ることが目的なのではないというお話をされていた。そして、教育にとってだいじなことは、自発的に学習することを学ぶ(Learning about learning)ことですとのべられていたことが印象的でした。
講演のあと、長い行列にならび、当初の疑問を直接ぶつけたところ、安価で、電源のないところでも(人力)自己発電でも使えるPCは世の中に存在しないのも大きな理由であるという説明を受け、納得..
..その後、つい最近まで、そのような教育のために、ラップトップにどのようなソフトウエアを設置しているのかということについては、つい関心を払っていなかったのですが、シニアSOHO世田谷の杉本氏から、オープンソースのSqueakが使用されていることを知らされ、日本においても、各地のコミュニティとのつながりで、小学生が楽しく遊びながら学習に使う試みがなされていることに遅まきながら気づいたのでした。
さらに、パロアルト PARC(アラン・ケイ)発のSqueakをもとに、MITメディアラボにより、より直感的なScratchというツールも開発され注目されていることも最近おしえていただき、今後、教育の分野でも何かできることはないかとおもっているところです...
東北地方太平洋沖地震義援金の受付
13 年前